眠れないのって心の問題?

がんばりすぎない

眠れないのは、ストレスだけが原因ではないかもしれません

 

「眠れないんです。」

講座やカウンセリングでも、とても多く聞くご相談です。

眠れないと、

「ストレスがたまっているのかな」
「自律神経が乱れているのかな」
「考えすぎなのかな」

と思いますよね。

もちろん、それも間違いではありません。

でも東洋医学では、眠れない理由を一つに決めつけません。

睡眠は、心だけの問題でも、自律神経だけの問題でもないからです。

東洋医学は「眠れない背景」を見る

東洋医学では、症状だけではなく、その背景を大切にします。

例えば眠れない方でも、

・頭ばかり使って脳が休まっていない人
・血が不足して心が落ち着かない人
・気の巡りが悪く、緊張が抜けない人
・胃腸が疲れて眠りが浅くなっている人

など、本当にさまざまです。

だから同じ「眠れない」という症状でも、必要な養生は人によって違います。

現代人は「休むこと」が苦手

最近特に感じるのは、真面目な方ほど「休むこと」まで頑張っているということです。

「早く寝なきゃ。」
「ちゃんと眠らなきゃ。」
「明日に備えなきゃ。」

そう思えば思うほど、脳は緊張し、交感神経は働いたままになります。

眠ろうと努力するほど眠れない。

そんな経験はありませんか?

頑張る力はとても大切です。

でも眠るために必要なのは、「頑張る力」ではなく「緩める力」。

現代人は、この緩める時間がとても少なくなっています。

「足りない」だけではなく、「巡っているか」を見る

東洋医学では、

「不足しているから補う」

という考え方だけではありません。

「巡っているか」

という視点もとても大切です。

一日中パソコンやスマートフォンを見て、

考え続けて、

気を遣い続けて、

呼吸も浅くなっている。

すると、気が頭に集まり、体も心も休みにくくなります。

そんな時に必要なのは、何かを足すことよりも、まず巡りを取り戻すことなのかもしれません。

今日からできる小さな養生

眠れない日は、大きく生活を変えようとしなくても大丈夫です。

まずは小さなことから始めてみませんか。

・寝る30分前にはスマートフォンを置く
・部屋の照明を少し暗くする
・深呼吸をゆっくり繰り返す
・軽く肩や首を回す
・お気に入りの香りを楽しむ

香りは、「眠らせるもの」ではありません。

心と体を切り替えるきっかけを作ってくれるものです。

深呼吸と一緒に取り入れることで、緊張していた心が少しゆるむ方も多くいらっしゃいます。

不眠は、体からのメッセージ

眠れないことを悪いことだと思うと、さらに苦しくなってしまいます。

でも私は、不眠も体からのメッセージの一つだと思っています。

「少し休んで。」
「頑張りすぎているよ。」
「頭ばかり使っていない?」

そんなサインなのかもしれません。

不調を敵にするのではなく、体から届いた手紙のように受け取ってみる。

東洋医学は、そんな見方を教えてくれます。

眠れない夜こそ、自分を責めるのではなく、自分の声を聞いてあげてください。

それが、養生の第一歩なのだと思います。

 

 


おわりに

薬膳というと、「何を食べればいいですか?」という質問をいただくことが多いのですが、養生は食事だけではありません。

睡眠、呼吸、香り、運動、心の状態、人との関わり方。

そのすべてが、心と体を整える養生です。

100点を目指さなくても大丈夫。

まずは今日、自分が少しでも心地よく眠れる方法を、一つ見つけてみてください。


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「何を食べればいいか」だけではなく、「今の自分に必要な整え方」を一緒に見つけていきましょう。

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